社会的責任の遂行、人間尊重

住友金属鉱山株式会社は、住友グループの主要企業の一つで、国内外で鉱山開発や製錬を行い、電池材料や電子・機能性材料の生産も手掛ける大手総合非鉄金属メーカーです 。1590年に住友家の蘇我理右衛門が京都で銅吹き所を設立したことに始まり、秋田の阿仁銅山や備中の吉岡銅山、愛媛県新居浜市の別子銅山などを開発し、日本最大級の銅鉱業者へと成長しました。(Wikipediaより)
同社の株価は、下図のとおり2026年3月決算へ向けて急上昇しました。そして決算後1ケ月の4月まで上昇しその後に下降傾向を示しています。2026年3月決算の内容を中心に財務内容を確認し、今後の動きを判断してみます。

青色がプラスへ急上昇、茶色は下降しているグラフの意味について
住友金属鉱山(株)が毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金(青色のグラフ)」、②「運転資金で獲得したお金(緑色のグラフ)」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金(茶色のグラフ)」、④「お付き合いで獲得したお金(紫色のグラフ)」で区分し分析したグラフは下記のとおりでした。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

このグラフで注目すべきは、青色のグラフ「事業の儲けでのお金」(・・① ) が急激に上昇していることです。それに対応するように茶色のグラフである「設備・投資等でのお金」(・・③ )が下降しています。なぜ今年の2026年3月決算期で業績が急上昇したのか、そして同社の財務戦略がどのようなものか判断してみたいと思います。
なんと! 今年3月決算の「当期純利益」が前年の6.76倍にアップ
下図は「事業での儲けのお金」をその構成要素ごとに区分して表示した棒グラフです。「当期純利益」は、キャッシュが出ているのに費用に計上されていない「前払費用」や、キャッシュは出ていないのに費用として計上されている「賞与引当金」などで計算 されていますが、これらキャッシュの入出金を考慮してキャッシュフローでみた当期純利益は2026年3月決算期は急上昇しています。(・・A ) また、過去の「事業で獲得した儲けのお金」(利益を株主への配当金として支出した金額の残りの積み増し額)も上昇しています。(・・B ) したがって、青色の折れ線グラフある「事業での儲けのお金」が急激な上昇を描くこととなりました。

上図の動きを有価証券報告書の損益計算書でみると、最終的な「当期純利益」は前年の366億円から今年は2,475憶円となり、なんと6.76倍にアップしています。

茶色の折れ線グラフにみる成長戦略について
今年の2026年3月決算では、茶色の折れ線グラフが下降しています。下図は「設備・投資等でのお金」をその構成要素ごとに区分して表示した棒グラフですが、工場などの有形固定資産への投資が進んでいます。(・・A ) また、子会社などの関係会社を通じての投資も拡大しています。(・・B ) なお、その投資に必要な資金は、「事業の儲けでのお金」が潤沢にあるので、長期の借入金や社債で調達する資金をさほど必要としていません。(・・C ) したがって、「設備・投資等でのお金」の残高は減少し、成長戦略のために資金を投入していることが分かります。住友金属鉱山(株)は、「事業の儲けでのお金」が急激上昇した経営環境面での原因と思われる「銅などの金属鉱物」が世界的なAIのデーターセンター設置等のために需給ひっ迫しているという追い風にありますが、その中でもさらなる成長戦略を取っています。

住友金属鉱山株式会社の今後の株価の動きについて
上述のように住友金属鉱山は、今年の大幅な業績アップとともに、さらなる成長戦略を取っている良好な財務内容の企業です。また「株価」が「事業の儲けでのお金」の何倍かをみると、今年の2026年3月決算期時点は5.09倍であり、財務体質の内容からみて割安です。したがって、今後株価は上昇に転じていくものと判断します。

人工知能(AI)の分析については、様々な上場企業を対象にしてきましたが、まだまだだなぁ、つまり「財務の専門知識をもった優秀な新入社員の『ありきたり』の回答に過ぎず、深堀できてないなあ」との思いが否めません。したがって、人工知能(AI)に分析させる質問の仕方や資料提供について検討していますので、しばらくの間は割愛しております。
「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸甚です。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)
このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っていますが、今週は江崎グリコ株式会社です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。
今週の「九州テクテク歩き」:今年の夏ではありません。峠を越えて豊後の国(大分県)の「宝泉寺温編」へ行く路傍に炎天下に負けず元気に花が咲いていました。

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2026年7月27日(月曜日) 投稿者 岡 陽三郎
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