今週の株

👌今週の株👍:ファナック(株)

     厳密と透明、社会的責任と持続可能性    

ファナック株式会社は、富士通株式会社よりNC部門が分離し設立した会社で、NC工作機械、産業用ロボットの世界的企業です。顧客の稼働率向上を重視し、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」 という3つのキーワードを製品開発に徹底し、さらに、世界中で顧客が使用する限り、保守サービスを提供する「生涯保守」の考え方も理念に基づく取り組んでいます。

2026年3月決算後に急上昇し、2ケ月後の5月から下降しています。この下降傾向が今後も続くかどうか財務的に判断してみます。。

財務的には超優良企業のグラフ

ファナックが毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金(青色のグラフ)」、②「運転資金で獲得したお金(緑色のグラフ)」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金(茶色のグラフ)」、④「お付き合いで獲得したお金(紫色のグラフ)」で区分し分析したグラフは下記のとおりでした。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

財務的には超優良企業のグラフです。すなわち、青色のグラフである「事業の儲けでのお金」(・・① )がプラスの上位に位置し伸びています。そして、②の「運転資金でのお金」、③「設備・投資等でのお金」、④の「お付き合いでのお金」はプラス、マイナスゼロ以下の下位に位置して、あまり変化がありません。

当期純利益が順調にアップ

2024年3月の三期前から2026年3月決算期までの各種の利益は下図のとおりです。順調に「売上高」「当期純利益」を伸ばしてます。

下図は「事業での儲けのお金」をその構成要素ごとに区分して表示した棒グラフです。「当期純利益」は、キャッシュが出ているのに費用に計上されていない「前払費用」や、キャッシュは出ていないのに費用として計上されている「賞与引当金」などで計算されていますが、これらキャッシュの入出金を考慮してキャッシュフローでみた当期純利益は順調に増加(・・A )しています。 

過去の「事業の儲けでのお金」(・・B ) は、利益を株主への配当金として支出した金額の残りですが、2025年はほとんど増加せず、2026年に少し積み上がりましたが、本来はもっと積み上がっても良いはずなのに不思議です。したがって、この原因を下記で説明します。なお、この過去の「事業の儲けでのお金」と「当期純利益」を合算した「事業の儲けでのお金」は順調な伸びを示しています。

過去の「事業の儲けでのお金」はもっとあった!!

下図は有価証券報告書に記載されている利益処分状況です。朱枠で囲っている箇所のとおり、配当金の支出の他に「自己株式の消却」で、2026年3月決算期では約364憶円を支出しています。(2024年は144億円、2025年は190億円と毎期支出しています。)

したがって、この「自己株式の消却」が仮になかったとするならば、当然のこととして過去の「事業の儲けでのお金」として計算される「利益剰余金」が、その分増加していたことにとなります。そして、そのことをグラフで示すと下図のように変化し、青色のグラフである「事業の儲けでのお金」(・・① )がプラスの上位の位置からさらに上昇傾向を示すことになります。

上図の③の茶色のグラフも少し変化しましたが、これは仮に「自己株式の消却」がなかったとしたならば、青色のグラフである過去の「事業の儲けでのお金」の構成要素である「繰越利益剰余金」の増加すると共に、茶色のグラフである「設備・投資等でのお金」の構成要素である「資本金・資本準備金等」が減少するためです。

無借金での財務戦略を維持

茶色のグラフである「設備・投資等でのお金」の構成要素である「資本金・資本準備金等」は、下図(・・A ) です。注目すべきは「長期借入金・社債」(・・C )が一切ないことです。すなわちファナックは無借金での財務戦略を維持していることが分かります。

有価証券報告書のどこを探しても「長期借入金」、「社債」、もしくは「短期借入金」などは発見されません。

ファナック株式会社の今後の株価の動きについて

ファナックは上述のように極めて良好な財務内容です。また、「株価」が「事業の儲けでのお金」の何倍かをみると、今年の2026年3月決算期時点は、まだ6.72倍です。したがって、株価は上昇していくと判断されます。

なお、2025年2月17日の投稿では、前々期の2024年3月決算期の財務分析し、下記のように予測していました。

「ファナック(株)の緑、茶色、紫のそれぞれのグラフをみても大きな変化がありません。すなわち、上記のような財務的に問題のある例はみられず良好な財務内容といえます・・略・・・「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍かをみると、2024年3月決算期では6.77倍で、前年の6.81倍とほとんど変わりません。ただし2年前の2022年の8.85倍と比較すると2.08倍低い状態です。したがって、この業種における株価が「事業の儲けで獲得したお金」に対しての倍率は、どれほどが妥当な数値なのかの判断は難しいところですが、株価は上昇するものと思われます。ただし、今年3月の決算内容の公開を待ちたい(今年6月に公開)と思います。」

人工知能(AI)の分析については、様々な上場企業を対象にしてきましたが、まだまだだなぁ、つまり「財務の専門知識をもった優秀な新入社員の『ありきたり』の回答に過ぎず、深堀できてないなあ」との思いが否めません。したがって、人工知能(AI)に分析させる質問の仕方や資料提供について検討していますので、しばらくの間は割愛しております。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸甚です。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っていますが、今週はルネサスエレクトロニクス株式会社です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:肥後の国(熊本県)の南小国町から万願寺温泉へ行く途中に、ひつそりと誰にも見られない草花が咲いていました。「おお、頑張っているな」でした。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2026年9月21日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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