今週の株

👌今週の株👍:(株)リコー

” は た ら く ” に 歓 び を

「リコーは国内外の社員約2,000人を削減する」との報道がありました。同じ複合機を扱う他社でも2,400人を削減するとの発表もあり、複合機市場の縮小という時代の変わり目に先手を打って対応してますから、その財務内容を見てみたいと思います。

創業者の 市村 清 氏 ( 明治33年生 ) は、旧制中学(今でいう高等学校ですが、村から一人が入学するかどうかの時代でした。)を貧乏のため中退し、野菜売りなどを経て大学の専門部に入学し、これまた中退します。そして務めていた銀行が昭和2年に金融恐慌のため閉鎖されたので保険のセールスマンとして再出発しました。その後、縁があって理化学研究所の感光紙の販売代理店を経て「理研化学工業」の役員となり、昭和17年に独立したのが後のリコーです。

昭和20年の終戦後には三愛商事(株)を設立し、現在の東京・銀座4丁目の「三愛ドリームセンター」のある場所で食料品、婦人服を販売しました。三愛商事の「三愛」は「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の三つの愛からきているそうです。そしてリコーは大衆カメラブームを巻き起こし、「電子リコピー」で成功するなどして、市村 清 氏 は経営の神様と言われるようになり「あきらめてはいけない。最後のひと押しが、成否を決めるのだ。・・」との名言があるそうです。

昨年(2023年)3月は「事業の儲けで獲得したお金」も株価も急降下!!

このブログでは、株価も財務内容も誰でも一見して理解できるように努めています。したがって、企業が各期末に保有するキャッシュを、その獲得した4つの手段である「事業の儲けで獲得したお金」「運転資金で獲得したお金」「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフを必ず出しています。

(株)リコーは下図のとおりですが、「事業の儲けで獲得したお金」の青色のグラフが昨年(2023年)3月に急降下しています。なぜでしょうか。この年は「事業の儲け」に失敗したのでしょうか。ついでにこの年は歩調を合わせるように株価も急落しています。いよいよもつて財務的に問題があるのでしょうか。なお、株価は終値でなく、各々の決算前の1年間の最高株価と最低株価の単純な平均値です。

2023年3月は儲かっているのに、なぜ青色グラフは下がってる?

そこで2023年の有価証券報告書を見てみますと、なんと売上も、利益も前期に比べて増収、増益です。これから少しややこしい説明をします。(株)リコーが期末に持つ現金・預金(キャッシュ)を獲得した4つの手段である「事業の儲けで獲得したお金」や「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」についての説明です。「そんなもの読みたくない」という方はすっ飛ばしてください。いずれにしろ、2023年は「事業の儲け」に失敗したのではないことは明らかです。

サラリーマンの例では給料から「人々のためにお金を使った」

2023年に青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」が急落した原因は、サラリーマンの例でいえば、給料も下がらず、失業もしていないが、貯金していた給料から社会貢献のために多額の支出をしたようなものです。つまり、(株)リコーは2023年の前年である2022年までに繰り越してきた利益(「事業の儲けで獲得したお金」)から、自分が発行している株式(自己株式)を自分で取得し、発行済みの株式数の適正化や他の目的のために、社内で消滅させるという「自己株式の消却」をしました。その結果、サラリーマンが給料で獲得し貯金していたお金(企業でいえば「事業の儲けで獲得していたお金」です。)が、一時的な支出のために急減したようなものです。

有価証券報告書では下記の赤い枠の数字の変化で確認することができます。

2023年の青色のグラフの急落は、業績の悪化とはまったく関係ない

2022年の「自己株式の消却」がなかったと仮定した場合のグラフは下記のとおりになります。したがって、2023年の青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」の急落は、業績の悪化とはまったく関係ありませんでした。財務的にはまったく問題のないグラフとなります。なお、株価は終値でなく、各々の決算前の1年間の最高株価と最低株価の単純な平均値です。

(株)リコーの今後の株価の予測について

今年の決算後から8月までの株価の動きは下記のとおりでしたが、株の素人、つまり、その企業の財務内容から決算の1年後、2年後を長期的に判断する立場からは、今年の決算時点での「株価」÷「事業のもうけで獲得したお金」は、自己株式の消却がなかったとした場合である上記のグラフでいえば、1,183÷434=2.725倍ですから上昇する余地は十分にあると考えます。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、ヤマハ発動機(株)と、(株)小松製作所です。
なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」の写真は、豊後の国(大分県)のJR久大線の「豊後森駅」から「清水瀑布」という滝まで歩いて行ったときに、山里に咲いていた赤い花をです。

·:6X

次週は、(株)デンソーを報告します。

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2024年9月23日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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