今週の株

👌今週の株👍:住友電気工業(株)

世界がつながる。世界が進む。

住友電気工業株式会社は、環境エネルギー関連事業、情報通信関連事業、自動車関連事業、エレクトロニクス関連事業、産業素材関連事業他の5部門にわたって、製品の開発、製造、販売、サービス等の事業活動をしています。

同社の前身である住友電線製造所の母体は、明治28年の日清戦争後に経営難に陥っていた住友伸銅場を、住友財閥が買収したのがきっかけです。その時の住友財閥の支配人であった湯川寛吉( ゆかわ かんきち:慶応4年~昭和6年 )氏は、いまだ国内の電力ケーブルが幼稚な状況を嘆き、ケーブルの本格的な実用化に日本で初めて成功させました。なお、湯川氏は新入社員面接において、学生が生意気な議論を吹っかけてきても、真剣に議論し、涙を流しながらも体験談でさとしたこともあったそうです。

2024年3月決算をみての判断では、株価は上がる?下がる?

住友電工が毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分した下図のグラフをみて、株価が上がるか下がるかを判断してみて下さい。( 株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

さらに「株価」は「事業の儲けのお金」の何倍かで判断

上記の4つのグラフの動きでは、それぞれのグラフがぐちゃぐちゃで少しもシンプルではありません。株価が上がるか、下がるか、の判断は難しいと思いますので、もう一つの判断材料である「株価」は「事業の儲けで獲得したお金」の何倍で推移してきたかをみてください。

4つの色のグラフを分析すると・・まず緑色のグラフについて

「事業の儲けで獲得したお金」である青色のグラフでは上昇傾向を示しています。つまり業績は極めて順調ですから財務的には問題はなさそうです。しかし緑色のグラフである「運転資金で獲得したお金」も青色のグラフに歩調を合わせるかのように上昇しています。なぜでしょうか?

緑色のグラフである「運転資金で獲得したお金」を構成する勘定科目でみると、「短期借入金」が2023年3月は、前年の2022年に対して約1,000億円増加し、2024年3月は約700億円増加しています。しかし、業績が悪く資金繰りが悪化しているため短期の借入をした訳ではなさそうです。では、何のために短期借入を増加させたのかの説明は後述します。

4つの色のグラフを分析すると・・茶色のグラフについて

茶色のグラフである「設備・投資等で獲得したお金」のが2022年3月~2023年3月にかけて急減しています。

茶色のグラフである「設備・投資等で獲得したお金」を構成する勘定科目でみると、「投資」が毎期増加しています。その「投資等」に含めている「関係会社株式」が2023年3月では、前期の2022年より927億円増加しています。したがって、投資のための資金を支出した訳ですから「設備・投資等で獲得したお金」が減少し、茶色のグラフは下降しました。どうやら、積極的な投資活動のための資金として、まず「短期借入金」(緑色のグラフである運転資金のお金)をもって調達したと思われます。

なお、翌年の2024年3月決算にでは社債が800億円増加していますので、投資資金の調達は、この社債の発行をもって裏付けられており、投資活動は短期借入金も含め「長期借入金」「社債」という長期的な資金調達の計画に基づくものと思われます。

4つの色のグラフを分析すると・・紫色のグラフについて

紫色のグラフである「お付き合いで獲得したお金」が2023年3月から減少しています。これは「短期貸付金」が2023年3月から2024年3月にかけて約1,069億円増加したためです。したがって、4つのグラフの動きを単純化すると、2023年の短期借入金という「運転資金のお金」の増加➡2023年の関係会社株式の増加という「設備・投資等のお金」の減少➡2024年社債の増加という「設備・投資等のお金」の増加➡2024年の短期貸付金の増加という「お付き合いのお金」の減少という資金の流れが判明します。

住友電気工業(株)の今後の株価の動きについて

以上、4つの色のグラフを分析から、住友電工が関係会社を通じて展開する投資活動(関係会社への多額の資金投入)の成否に留意する必要性を感じられたと思いますが、2024年3月決算の時点では、青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」が順調に上昇していることから、株価は上昇すると判断するのが妥当と思われます。ただし今後も株価は上昇するとしても2022年における「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の7.73倍を考慮した場合には10倍未満が最高値ではと判断します。今年の2025年3月決算に注目したいところですが、2023年3月から今年2025年の1月までの株価の動きは下図のとおりでした。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、沖電気工業(株)、キッコーマン(株)です。なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:肥後の国(熊本県)の熊本市から北西に望む金峰山のふもとに「霊厳洞」があります。近くの山路に「紅梅」と「黄梅」が咲いていました。 なお、この「霊厳洞」で剣豪 宮本武蔵は晩年を過ごし「五輪の書」を書き上げています。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年2月24日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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