今週の株

👌今週の株👍:イオン(株)

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イオン株式会社の創業者は、岡田 卓也 ( 大正14年 ~ 、現在100歳 )氏で、呉服商の7代目で昭和21年(1946年)に、40坪の店を改装して株式会社岡田屋を開店しましたが、その時は大学在籍中でした。氏は赤い自転車に乗って三重県・四日市の近郊で岡田屋の宣伝と庶民的な印象と安値販売で顧客を拡大したそうです。

イオンの株価は下図のように上昇しています。今後この上昇が続くのかどうか、財務面から判断してみたいと思います。

良好な財務内容を示すグラフの動き

イオンが毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフは下図のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

このグラフは、良好な財務内容を示すグラフとなっています。つまり、青色のグラフが上位に位置し、他の三つのグラフが下位に位置しています。2024年から2025年へ向けては、青色の「事業の儲けでのお金」は増加(上昇)しています。そして、緑色の「運転資金のお金」のお金も増加(上昇)し、「設備・投資等でのお金」は減少(下降)、「お付き合いでのお金」も減少(下降)しています。この各々のグラフの動きについて説明します。

予測(2026年)の「事業の儲けでのお金」が伸びていない理由について

「利益」について説明します。売上から仕入を引いて、さらに広告宣伝費や水道光熱費などの販売費及び一般管理費を引いたのが「営業利益」です。この「営業利益」に受取利息・配当金などの営業外の収益を加算し、借入金の支払利息や為替取引の損失などの営業外の費用を差し引いた結果が「経常利益」となります。そしてこの「経常利益」にその期における特別な利益と特別な損失を加減算したのが「税引前当期純利益」で、さらに税金を引いたのが「当期純利益」となります。

イオンの当期純利益、つまり、最終の利益は2025年2月決算で約402億円です。前期の約221億円に比べて約181億円増加しているため「182%のアップだ!、イオンは儲かっているぞ!、株価は上がる!」と考える方もいるかも知れません。しかし、2025年2月決算で約402億円の中身を見ると、赤枠の「投資有価証券売却益」の特別利益約241億円があったためと分かります。

ではこの特別利益は来期の2026年に同じような金額で発生するでしょうか。発生しないはずです。したがって、2026年の予測においてはこの特別利益(特別損失)はゼロとしています。これが予測(2026年)の「事業の儲けでのお金」が伸びていない大きな理由です。

当期純利益だけが「事業の儲けで獲得したお金」ではないこと

当期純利益は、その企業の業績を示す重要な指標で、株価の判断にも重要視されますが。例えばサラリーマンで高い給料をもらっているとしても、会社の都合でその半分がまだ未払だとすると大問題です。企業も同じことで売上がいくらあっても、売掛金として未回収のお金が多くあれば大問題です。

したがって株価の動きを当期純利益だけで判断しないで「事業の儲けで獲得したお金」で予測します。。

「事業の儲けでのお金」は、下記のA、B、Cの合計金額を、その期の発行株式数で割って、一株当たりの金額として表示したものです。

A・・損益計算書の当期純利益 ➡ 決算日まで1年間の事業活動で稼いだお金です。

B・・( 貸借対照表の前受収益、貸倒引当金、賞与引当金、退職給与引当金、その他の引当金、繰延税金負債 )-( 貸借対照表の前払費用、長期前払費用、繰延資産、破産債権等、繰延税金資産 ) ➡ 上記のAの利益には「費用計上しているが、実際にはお金(キャッシュ)は支出していないもの」とか「まだ費用計上していないが、実際にはお金(キャッシュ)を支出しているもの」とかは考慮されていません。それらを考慮したのがこの項目です

C・・貸借対照表の純資産の部の繰越利益剰余金 ➡ 過去の「事業の儲けでのお金」のうち、配当金として支出された残りの金額です。

緑、茶、紫の三つのグラフの予測(2026年)について

緑色のグラフ「運転資金で獲得したお金」が2025年に上昇しているのは、下図のとおり2「短期借入金」600億円が発生したためです。しかし、予測(2026年)においてこの「短期借入金」は増加・減少することはない、つまり、当期と同じ残高で推移する仮定しています。

茶色のグラフ「設備・投資等で獲得したお金」が2025年に下降しているのは、下図の③「建物・工場・土地などの資産と投資等の有高」の増加金額中、「投資有価証券」の増加約609億円、「関係会社株式」の増加約369億円のためです。しかし、予測(2026年)では増加はなし、つまり、当期と同じ残高で推移する仮定しています。

紫色のグラフ「お付き合いで獲得したお金」が2025年に下降しているのは。「関係会社短期貸付金」が大きく増加したためです。この「関係会社短期貸付金」は3期連続して増加していますから、それを踏まえて来期の2026年も同じ金額が増加する(お金が社外に出ていく)と予測しています。

イオン株式会社の今後の株価の動きについて

イオンの株価は2025年3月の決算後から上昇しています。財務については上述のとおり2026年の予測結果も含め、良好な財務内容を示しています。しかし、株価が今後永続的に上昇し続けるほどとは思えません。「株価」が「事業の儲けでのお金」の何倍で推移しているかをみると15.62倍でむしろ割高気味と思われます。(株価はその年の最高株価と最低株価の単純平均値です。)

人工知能(AI)の分析については、様々な上場企業を対象にしてきましたが、まだまだだなぁ、つまり「財務の専門知識をもった優秀な新入社員の『ありきたり』の回答に過ぎず、深堀できてないなあ」との思いが否めません。したがって、人工知能(AI)に分析させる質問の仕方や資料提供について検討していますので、先週のブログからはしばらくの間は割愛しております。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸甚です。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、 株式会社チェンジホールディングスです。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:肥後の国(熊本県)のスイカの産地で有名な植木市です。写真の先の里山の方向から歩いて、来て振り返って撮った写真です。JR植木駅へ行くのに道に迷い、年配の男性に道をお聞ききしたら、わざわざ途中まで案内していただきました。ありがとうございました。地上では道に迷いましたが、青い空と白い雲と出会った秋の10月でした。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年10月20日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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