未来はもっとよくできる。 Walk Together

楽天グループさんの「未来はもっと・・」は誰しも思うことですが、なかなか「Together:一緒に」というわけにはいかないようです。つまり、「俺の、私の未来がもっと良くなればいい」のであって、「他人様のことは知ったことじゃない」のが私らのようです。
昔の話なのですが、さる修行僧が和尚に「安心を得さしてください」とお願いしたところが、この和尚「安心とは誰の安心じゃ」「私のでございます」「フン、貴様か、貴様ひとりぐらい、どうでもいいじゃないか」と、誠に無慈悲に追い返したとのことです。
また、若い娘さん達が、あのお爺さんなら良いこと教えてくれそうだと尋ねて行ったら「なに、心配だと ! 、うんと心配したらいいわい、いい若い者が今から安心して気楽に過ごそうというのか、ナマクラ者め ! わしは70越しても、まだ心配ばかりしてるわい。」とのお叱りで、娘さんたちは「ほうほうのてい」で逃げ出したとのことです。つまりは、我がことだけで仕事も人生も歩むな、世の人々と一緒に歩んでいけ、との教えかも知れません。それにしても明治・大正時代のご老人たちは気合が入ってます。楽天グループさんも、残念なモバイルの設備投資に関する社員の横領報道がありましたが、1万名を超す社員さん達は、共に walk togetherで頑張っておられると思います。
では、楽天グループ(株)さんの財務をグラフで見てみます。このグラフは、各期末に保有している現金預金(キャッシュ)を、そのキャッシュを獲得した4つの原因( 1株あたり ) で分析したものです。データは先々月の3月末に公開された有価証券報告書(2023年12月決算)のものです。 【株価は、有価証券報告書で報告される毎年の最高株価と最低株価を単純に平均したものです。】

何だかグラフがゴチャゴチャして見ずらいと思います。特に2021年12月(令和3年)の決算では「設備・投資等でのお金」が急増し、「お付き合いでのお金」が急減しています。また、直近の2023年12月(令和5年)までかなりの上下の変動がありますから、このグラフの元の数値データをお示しします。ややこしい数字なんか嫌だという方は飛ばしてください。ただ、ザックリと言いますと、社債の発行や増資(資本金の増加)をして得た資金を、子会社などの「関係会社」に対し使っているということです。

令和4年、令和5年も引き続き「関係会社」に資金を投入
2022年12月(令和4年)以降の決算においても、2022年12月(令和3年)と同様に資金の投入が続いています。下記の表は、各決算期ごとの資金の調達手段と、「関係会社」への資金援助の具体的内容をまとめたものです。
【前期に対しての増加金額、減少金額で表し、かつ、主要な科目のみを抽出しています。また、現金預金(キャッシュ)を獲得した4つの手段(で色分けしています。】

上の表は、金融庁が公開している下記の有価証券報告書に基づき、増減金額で作成したものです。調達した資金は、主に「関係会社」の株式や出資金の取得、及び「関係会社」に対する短期の貸付金に投入されています。


モバイル事業の財務戦略に注目したい
お気づきのことと思いますが「事業の儲けでのお金」(青色のグラフ)は順調です。したがって、この「事業の儲けでのお金」は、当然に設備や投資等のための資金に使われていますが、巨額の設備投資となると「事業の儲けでのお金」だけでは対応できませんので、企業の経営戦略を裏付ける財務戦略が欠かせません。その結果が資本金などを増やす「増資」であったり、「社債」の発行となります。
なお、楽天グループ(株)さんは、「インターネットサービス(楽天市場など)」、「フィンテック(楽天カードなど)」及び「モバイル(楽天モバイルなど)」という3つの事業を基軸としています。3つの事業のうち、モバイル事業について、有価証券報告書の「財務運営の基本方針」において、「投資フェーズにあるモバイルセグメントでの設備投資資金への資金充当については、下記「③ 今後の資金調達のニーズ及び資金調達の見通し」をご参照ください。」との報告があり、この「③ 今後の資金調達のニーズ及び資金調達の見通し」では、「2019年4月に「第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画」の認定をそれぞれ受け、2020年4月に4Gサービスを本格的に開始し、同年9月には5Gサービスを開始しました。当該認定された計画における設備投資額は2026年3月末までに最大800,000百万円程度となる見通しです。また、2021年4月には「第5世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」の認定を受け、当該認定された計画における設備投資額は2029年3月末までに約118,600百万円程度となる見通しです。」と記載されています。
したがって、この「モバイル事業」の進展状況こそが、楽天グループ(株)さんの株価に大きく影響するものと考えられますから、私らのような株の素人は、少なくとも財務面、なかんずくモバイル事業に関する子会社である楽天モバイル㈱などへの資金投資に注意し、「設備・投資等でのお金」や、関係会社等に対する「お付き合いのお金」のグラフがどのような動きを示すのかに注目していきたいと思います。
なお、楽天グループ(株)の直近の決算は2023年12月で、決算が公開された3ケ月後の今年3月における株価は下記のとおり上昇していました。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています。
今週に追加した企業は、「伊藤忠商事株式会社」と「任天堂株式会社」です。
なお、全問正解されても、賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。
「九州テクテク歩き」で、肥後の国 熊本県の「御立岬」を海沿いに巡った時、潮風になびく真っ赤な花に出会いました。海鷲も空を舞っていました。

来週は、前年の令和5年夏場に、キャッシュ獲得の4つの原因と株価の動きについて、私なりに統計を取った際に、100%株価は上昇すると判断した企業について報告します。
最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2024年5月6日(月曜日) 投稿者 岡 陽三郎 ]
![素人の株判断 [株価の上がり下がりの判断(株価予測)を可能とする情報を提供]](https://v-mind2.com/wp-content/uploads/2024/01/header1.png)