世 界 中 の お 客 様 の 価 値 創 造 に 貢 献 す る

工作機械製造のオークマ(株)の創業者は、大熊 栄一( 明治3年~ 昭和25年 )氏です。氏は佐賀県出身で警察官を退職し、明治31年に麺類製造の機械を製作する個人事業を興しました。佐賀県の出身の「大熊」といえば早稲田大学の創設者で政治家であった「大熊重信」が有名ですが、一介の巡査の身でありながら「ものづくり」の道へ旅立ちしたこの 大熊 栄一氏も、「坂の上の雲」を目指し溌剌(はつらつ)と生きた明治の青年の一人だと思います。。
オークマ(株)の会社自体も順調に歴史を刻んで来たのではありません。昭和48年には第4次中東戦争を原因として世界的な石油危機、つまりオイルショックが発生しました。そのため従業員の20%にあたる希望退職者を募り、工場の一部売却も行いましたが、「オークマはいつ倒産してもおかしくない」と噂されるなかで経営再建を成し遂げてきた歴史があります。
今年3月決算以後の株価は、下図のとおり下がったと思えば上がり、上がったと思えば下がり、株式市場や業界の情報に疎い株の素人としては、まつたく予測がつきません。したがって、株価の上下に一喜一憂することなく、1年後、2年後の株価を考えて、財務内容の観点から原因分析してみたいと思います。

極めて見やすく、シンプルなグラフの動き
下図のグラフは、オークマ(株)が毎期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフです。特徴的なのは、青色のグラフ「事業で獲得したお金」が他の3つのグラフの遥か上位に位置し、極めてシンプルで見やすいということです。なお、株価は終値でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の最高株価と最低株価の単純な平均値です。

利益は減少なのに、なぜ「事業の儲けで獲得したお金」は増加か?
オークマ(株)の有価証券報告書の損益計算書をみると売上、利益とも減少しています。では、なぜなぜ「事業の儲けで獲得したお金」は増加しているのでしょうか。

「事業の儲けで獲得したお金」は、利益だけでは計算しない
青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」は「利益」だけでは計算しません。財務の専門的な科目ですが「○○引当金」や「繰延税金負債」なども「事業の儲けで獲得したお金」として計算しています。単純にいえば、これらの「○○引当金」や「繰延税金負債」は、将来に発生する費用として見込んだ費用であって現実に支出された費用ではありません。したがって、もし仮に計上しなければ「利益」がもっと増えます。つまり「事業の儲けで獲得したお金」が増えるということです。なお、有価証券報告書の貸借対照表(決算時点の企業の資産、負債、自己資本の在高を表示したもの)は下図のとおりでした。

また、先週6月11日に投稿したエーザイ(株)で説明したように「事業の儲けで獲得したお金」は、過去から繰り越された利益(配当金で社外に支出されたものを除く。)も計算しますから、前期に比べて増加した・減少したと関係なく、利益を出している企業は原則的に増加するのが普通となります。
青色グラフは遥か上位にあり、他のグラフに大きな変化がない
改めてオークマ(株)のグラフをみますと、青色のグラフは遥か上位にあり、他のグラフに大きな変化がありません。つまり、財務的に良好な企業の典型を示しています。

現在の株価は妥当か、今後上がるのか、下がるのかの判断
財務的に良好な企業であっても、極端に株価が高いというのは、財務以外の要因、例えば買収されそうだという情報などが考えられます。それらの情報を得る能力も経験もない株の素人としては、その企業の財務内容の良し悪しと、株価が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍で動いて来たのかを見るのがよいと思います。オークマ(株)は、下図のようには2倍程度ですからもっと倍数が上がってもよい、つまり、株価は上がってもよいと判断され、買い時であるというのが結論です。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)
このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています。
今週に追加した企業は、西日本旅客鉄道(株)、王子ホールディングス(株)です。なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。
今週の「九州テクテク歩き」は、筑後の国(福岡県)の「うきは市」を歩いた時のものです。左の写真のような「虹峠」という案内にひかれて、この「虹峠」を越えて行きましたが、晴天で虹は見れませんでした。また、右の写真のように赤い椿の花が沢山たくさん道に落ちていました。

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2024年11月18日(月曜日) 投稿者 岡 陽三郎
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