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バンダイナムコホールディングス(株)は、玩具、ビデオゲーム、アミューズメント施設など、幅広いエンターテインメント製品を提供していますが、平成17年におもちゃ業界トップの「バンダイ」と、世界的に大ヒットしたパックマンの「ナムコ」が、共同持株会社として設立した会社です。
バンダイの創業者は、山科直治 ( やましな なおはる:大正7年 ~ 平成9年 ) 氏で石川県出身、東京浅草で玩具問屋「萬代屋」として創業し、スタートは布切れで作った人形を販売してました。氏には「夢とか目標に生きる男は、自然と、仕事をしながらそこに行く」との言葉があるそうです。
ナムコの創業者は、中村 雅哉 ( なかむら まさや:大正14年 ~ 平成29年 ) 氏で東京神田出身、昭和30年に有限会社中村製作所 ( 後のナムコ )を設立し、当時はデパートの屋上にあった遊園用の遊具の製造と管理からスタートしました。氏の言葉に「自分はそんなに苦労したとは思っていません。会社が大きくなって、もっと社会的な責任を担っていくようになるんだとの気持ちがあったからです。」があるそうです。
財務が良好な会社か? それとも問題を抱えている会社か?
バンダイナムコが、毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分し分析したグラフは下記のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

グラフを見ると、青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」の予測(2025年)が減少しています。次に紫色のグラフである「お付き合いで獲得したお金」が大きなプラスで、水色のグラフに迫る勢いで上位に位置しています。したがって財務的に何らかの問題を抱えているのかどうか、もう少し掘り下げて検討します。
青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」の予測(2025年)が減少している理由
2024年までの実績から翌年(2025年)を予測する場合に、実績で計上されている「特別利益」や「特別損失」が翌年も同様に発生すると考えるのは不都合です。したがって、青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」の2025年の予測が減少している理由は、損益計算書の「特別利益」や「特別損失」を予測数値から外しているためです。つまり、2024年3月決算で計上されていた「特別利益」の「投資有価証券売却益」449億円は、その決算期の特別な取引のため予測から除外しています。このように「特別利益」や「特別損失」を予測から外すことは、今まで投稿してきたすべての企業の予測において適用しています。
そこで下図の有価証券報告書の「特別利益」や「特別損失」を加減算する前の「経常利益」をみると、2024年は約475億円であり前期よりも約148億円増加しています。したがって、業績は順調であることが分かります。

業績は順調 ! を示す過去3年の「事業の儲けで獲得したお金」
下図は青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」の過去3年の動きを、別の棒グラフと数値表で示したものです。業績は順調であることがお分かりになると思います。なお、数値表の「繰越利益剰余金」は過去に「事業の儲けで獲得したお金」から株主総会などを経て社外に流出した配当金等を差し引いたものです。

紫色のグラフ「お付き合いで獲得したお金」が異常なほどプラスである理由
子会社などから資金を回収する取引は、「お付き合いで獲得したお金」として計算しています。すなわち、財務的に苦しいガタガタの子会社や関係会社を抱えた親会社は、財務内容が良好とは決して言えません。逆に子会社や関係会社にまったく財務問題がない場合には、親会社が資金の支援または資金の回収することで表面化する大きな増減変動はないはずです。しかし、バンダイナムコの紫色のグラフ「お付き合いで獲得したお金」が大きなプラスであるのは、下図の有価証券報告書に表示されている「関係会社借入金」が異常に大きな金額であるためです。ではバンダイナムコが業績が悪いために子会社から短期の借入を増やしているのでしょうか。

下図は「関係会社短期借入金」を「お付き合いで獲得したお金」としてみた場合の分析表ですが、「関係会社短期借入金」は数値表の②(赤い線)に含まれています。

「関係会社短期借入金」は親会社が集中投資のための資金か?
しかし、この「関係会社短期借入金」を上述のように「お付き合いで獲得したお金」として計算しましたが、そうではなくて、投資有価証券の取得などの投資活動を、子会社などに任せず親会社として一括集中して行うためのものと判断すれば、単に子会社などから資金を集約しているだけであり、この「関係会社短期借入金」は「設備・投資等で獲得したお金」( 茶色のグラフで表示 )の調達資金と判断されます。そこでこの「設備・投資等で獲得したお金」とみた場合のグラフは下図のように変わり、紫色のグラフは下位に落ち、茶色のグラフは上にアップし、極めて良好な財務内容を示すグラフとなります。なお、このような極めて良好な財務内容グラフは、今まで「株価当てクイズ」の企業も含めて 数多く投稿 してきました。

今後の株価の動きについて
「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍かをみると、2024年3月決算期では9.82倍です。玩具、ビデオゲーム、アミューズメント施設など、幅広いエンターテインメント製品を提供する業態では決して割高ではなく、前期の2023年3月決算期の11.44倍から9.82倍へと減少していることから、今後株価は上昇すると判断しています。


「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)
このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています。
今週に追加した企業は、富士通(株)、コムシスホールディングス(株)です。なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。
今週の「九州テクテク歩き」:筑後の国(福岡県)の耳納(みのう)連山の麓に続く「山苞(やまづと: 山につつまれた)の道」に、1月でも咲いていた赤い花、黄色い花です。

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年1月20日(月曜日) 投稿者 岡 陽三郎
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