今週の株

👌今週の株👍:三菱マテリアル(株)

私たち自身の存在が人と社会と地球のためになる

三菱マテリアル(株)は、銅やセメントなどの基礎素材をはじめ、自動車や家電などに使われる機械部品や電子材料・部品などの製造・販売をしていますが、名称のとおり三菱グループの会社で明治3年からの歴史があります。

創業者は岩崎弥太郎 ( いわさき やたろう:天保5年~明治18年 )で三菱財閥を作った激しい実業家のようですが、「およそ事業をするには、まず人に与えよ」「部下を優遇し、利益は彼らに多く与えよ」との思いやりの強い人でもあったようです。

三菱マテリアルが、毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分し分析したグラフは下記のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

グラフを見ると、青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」がはるか上位にあり、良好な財務内容のグラフです。ただし、将来の株価を予測するにあたっては、グラフの動向を注意深くみる必要があり、緑色のグラフ「運転資金で獲得したお金」が上昇傾向を示し、紫色のグラフ「お付き合いでのお金」が下降傾向を示していますので、その各々のグラフについて検討してみます。

緑色のグラフ「運転資金で獲得したお金」が上昇の理由

会社に限らず「運転資金」に窮したときには、短期の借入をして当座の支払いに充てます。例えばすぐに売れるだろうと在庫を大量に増やしたところ、見込みどおりには売れなかった場合などは、在庫を購入した代金の支払いのための短期の借入をする必要があります。短期の借入金が購入した在庫以上に増加するということは、運転資金の調達資金が増えることですから、「運転資金で獲得したお金」は増えていきます。つまり、緑色のグラフが上昇傾向を示すということになります。

三菱マテリアルは、青色のグラフが上位にあり「事業の儲けで獲得したお金」は順調ですから、「運転資金」に窮しているとは考えられませんが、「売れずに在庫が増加してしまったため運転資金の短期の借入をした」と判断されるような財務内容となっています。下図の表の「A」が短期の借入金で「B」が製品・仕掛品などの在庫の動きです。なお、今回の分析にあたっては「保管金地金」を在庫としています。

「B」・・在庫は毎年増加しています。その年の売上高を12で割った月の平均売上高に対して、2022年は3.48ケ月相当ですが2024年では4.20ケ月と増えています。「A」・・短期借入金も毎年増加しています。したがって、今年(2025年)の3月の決算内容(今年6月末に公開)では、これらがどのような数値になるか注目すべきと思います。

紫のグラフ「お付き合いで獲得したお金」が下降の理由

サラリーマンでも「お付き合い」のために友人にお金を貸す場合があります。会社も同様で何らかの理由で「短期の貸付」をしなければならない場合があります。しかし、この貸付が毎年増えていくことは決して褒められたことではありません。なにせキャッシュが社外に流失するわけですから財務的には問題があります。

下図の「C」が増加している大きな要因は、「短期貸付金」が毎年増加、つまり社外への流出が増加しているために、「お付き合いでのお金」が年々マイナスとなっているためです。

三菱マテリアル(株)の今後の株価の動きについて

以上、緑色のグラフ「運転資金で獲得したお金」の上昇傾向と、紫色のグラフ「お付き合いで獲得したお金」の下降傾向について財務的に注意すべきことを述べましたが、はてして株価はどのような動きを示していくでしょうか。まず、「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍かをみると、2024年3月決算期では2.06倍(歴史のある企業・業種では1倍~3倍台と判断されます。)で、前年の1.66倍よりアップしています。アップということは割安感がなくなったとも言えます。したがって、今後の株価の動きは下がっていくと判断したがよいと思われますが、今年(2025年)3月の決算での「在庫」「短期貸付金」を注目したいと思います。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、(株)ジェイテクト、宝ホールディングス(株)です。なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:筑前の国(福岡県)の糸島市にある可也山(かやさん:筑紫富士とも呼ばれています)を眺めながら雷山川の下流(泉川)に沿って歩く遊歩道がありました。すると大発見がありました。すなわち、夏の7月ですが太陽に向かって、朝咲いて、夕方には萎んでしまう「はまぼう」の群生地であるとの看板がありました。その看板上の写真を撮ったものですが投稿させて頂きます。夏の7月には必ず「はまぼう」を見ながらテクテク歩きをする予定です。

¸.X¨

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年1月27日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

タイトルとURLをコピーしました