今週の株

👌今週の株👍:SMC(株)

 お客様のご要望にはすべてお応えする    

SMC株式会社は、世界的な空気圧制御機器メーカーで、1959年(昭和34年)にフィルタ用焼結金属の製造及び販売を目的に焼結金属工業株式会社を設立しました。そして1986年(昭和61年)に現在のSMC株式会社に社名変更しています。

株価は今年の2025年3月決算月から、下図のように下落した後に上下に蛇行しています。今後は上昇するのか、下降するのか不透明です。したがって、同社の財務で判断してみたいと思います。

一見すると良好な財務体質のグラフの動き

SMCが毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分し分析したグラフは下記のとおりでした。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

青色のグラフ「事業の儲けでのお金」は、プラスの領域の上位に位置して一直線に上昇しています。そして他の3つのグラフは低位に位置し大きな変動がありません。したがって、この企業も良好な財務体質の企業であることを示すグラフです。しかし、それでは、なぜ2025年3月の決算後に株価が下がり蛇行しているのでしょうか。もう一歩踏み込んだ分析が必要です。

しっかり利益を確保しているものの、2期連続して減少

下図は「事業での儲けのお金」をその構成要素ごとに区分して表示した棒グラフです。各期の純利益は下降 ( ・・A ) しています。つまり、事業で稼ぐお金が段々と減少しています。ではなぜ青色のグラフが一直線の上昇 ( ・・C ) を示しているのでしょうか。それは過去に稼いだお金を積み上げて蓄積 ( ・・B ) しているからです。悪く言えば、各期の利益は減少しているとはいえ、配当金の支払いより残ったお金がはるかに多いからです。したがって、このことが2025年3月の決算期以降に株価が下降した原因かも知れません。

売上高の減少は「運転資金でのお金」で見ても明らか

売上高のが減少すると、営業債務である「買掛金」の残高も減少 ( ・・A ) します。また、営業債権である「売掛金」の残高 ( ・・B ) も減少します。さらに完成製品などの在庫も倉庫に眠る( ・・C ) こととなります。結果として下図の緑色のグラフで示される「運転資金でのお金」は減少( ・・D ) しています。

関係会社からの資金の調達 (・・A ) はなく、関係会社へ貸し付けていたお金である「関係会社短期貸付金」の回収 (・・B ) が進んでいます。この回収が進んでいるということは、何かと問題とされる子会社などの関係会社の財務悪化等は認められないことを示しています。したがって、この紫のグラフである「お付き合いでのお金」はマイナスの位置で少し上昇しています。

長期の借入も社債の発行もない企業

SMCは長期借入金も社債の発行もない企業 ( ・・A ) です。資本の部で記載される「繰越利益剰余金」は過去の利益の蓄積分ですから「事業の儲けでのお金」です。したがって、この「繰越利益剰余金」以外の資本金や別途積立金など ( 下図の② ) を「設備・投資等でのお金」の調達資金とみなします。同社は前に述べたように、しっかりとこの「繰越利益剰余金」を積み上げていますから、この「繰越利益剰余金」以外の資本金や別途積立金 ( ・・B ) などは減少しています。

また、建物や機械設備などの有形固定資産は増加 ( ・・C ) し、投資有価証券が2024年に794億円を増加取得し、2025年に275億円を売却 ( ・・D) したことが主な原因として「設備・唐牛等でのお金」の動き ( ・・E ) なっています。

国や府県・市町村とのお付き合いの「未払法人税等」減少

紫色のグラフである「お付き合いでのお金」に関しては、子会社等の関係会社との資金の援助や資金の回収の大きな動きはありませんが、国や府県・市町村とのお付き合いである「未払法人税等」は毎期減少 ( ・・A ) しています。このことは利益を大きく出しているものの、毎期減少していることの証明となっています

SMC株式会社の今後の株価の動きについて

以上、SMC4は、長期借入金も社債の発行もない企業で良好な財務体質です。ただし、利益が毎期減少していることが原因で株価が決算後に下落したのもと思われます。しかし、「株価」が「事業の儲けでのお金」の何倍で推移しているかをみると、倍率は2024年の4.72倍から2025年には3.84倍と減少傾向ですから、財務面から判断する限り、今年(2026年)3月決算で利益の減少傾向に歯止めがかかれば、今後は株価は上昇していくものと思われます。

人工知能(AI)の分析については、様々な上場企業を対象にしてきましたが、まだまだだなぁ、つまり「財務の専門知識をもった優秀な新入社員の『ありきたり』の回答に過ぎず、深堀できてないなあ」との思いが否めません。したがって、人工知能(AI)に分析させる質問の仕方や資料提供について検討していますので、しばらくの間は割愛しております。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸甚です。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週の追加した企業は、 ユニチカ株式会社です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:先週に続いて筑前の国 ( 福岡県 ) の夜須町ですが、畑と共に育つ梅はこれから咲くぞと頑張っているようでした。場所により梅の開花も違うようです。

¸Ž™ 

最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2026年3月2日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

タイトルとURLをコピーしました