大谷選手で大儲け ?

大谷翔平選手の大活躍で、株価が急激に上昇した会社があります。それは株式会社大谷工業という建設・資材の会社です。世界のスパースターと建設・資材の関係は ?・・・
まったく関係ありません。ただ、「オオタニ」が同じだけです。
株価も「イイカゲン」ですね。これでは、私らのような株の「しろうと」が株に手を出すと「ひどい目」にあってしまいます。
ところで、大谷選手は天文学的キャッシュを手に入れましたが、この会社はキャッシュ、つまり現金・預金をどれぐらい持っているのでしょうか。私ら仕事(税理士)で他人様のお金(財務)を長年見てきた者にとっては、とても気になります。
大谷工業さんは11億6千万円、大谷選手は1,015億円
金融庁は、上場企業の財務内容 ( 有価証券報告書 ) を公開してます。インターネット検索EDINETで誰でも見れます。(株)大谷工業の令和5年3月31日決算日のキャッシュは11億6千万円でした。大谷選手は1,015億円、なんとすごいことでしょうか。

では、キャッシュは分かりましたが、株価はどのようになっているでしょうか。同様にEDINET(有価証券報告書)で調べると、各決算期ごとに過去一年間の最高株価と最低株価が報告されています。

さて、(株)大谷工業の11億6千万円はどのようにして獲得したのでしょうか ? 大谷選手は二刀流でホームランをかっ飛ばすやら、剛速球を投げるやらで、1,015億円のキャッシュを獲得しましたがこの会社は11億6千万円のキャッシュを
・「事業の儲け」で獲得したのでしょうか ?
・それとも「借金」をして獲得したのでしょうか ?
・または「仕入代金などを払わないで貯めた」のでしょうか ?
・さらには「税金などを払わないで貯めた」のでしょうか ?
下のグラフはキャッシュを獲得した4つの原因ごとに、一株あたりで計算したものです。
【株価は各決算期までの前一年間における最高株価と最低株価を単純に平均したものです】

グラフを見れば、株価が急上昇した2023年の前々年の2021年3月から前年の2022年の3月にかけて、株価は極めて割安であった !! つまり、その時期に株式を買っていたら「大儲けできた ! 」ということでした。しかし、後出しジャンケンのようなもので、2023年に株価が急上昇するという結果が分かっていれば何とでも言えますね、したがって株価が急上昇する直前の2022年3月(つまり株価の下降が続いている2022年3月)での判断をしてみます。
なぜ大儲けできた ?
株価の下降が続いてた2022年3月時点では、株価は下がり続けるのか、上がるのか、まったく不明です。したがって、そのまったく不明であった時の2022年3月決算期の(株)大谷工業の有価証券報告書を分析し、期末に持っていたキャッシュを4つの獲得原因で分析したのが、下記のグラフです。
株価だけを見れば「これは下がり続けるだろう」となります。しかし、キャッシュ獲得の原因のうち、特に「事業の儲けのお金」のグラフ(青線)を見ると、多少の上がり下がりはあってもプラスであり、この会社の業績は良く「株価がこんなに下がり続けているいるのは、財務面から見ればおかしい。株価は上がるはずだ ! 」とならないでしょうか。したがって、この時点で株を買っていたら大儲けできたのではないでしょうか。
下記の表の株価は、あくまで決算期末の有価証券報告書に記載の過去一年間の「最高株価」と「最低株価」の単純平均値ですが、仮に2022年に10万円で19株を購入し、2023年に売却していれば92,578円儲かっていた。アップ率は、86.4%でした。
なお、購入判断は「事業の儲けでのお金」以外の「運転資金でのお金」「設備・投資でのお金」「お付き合いでのお金」のバランスの良し悪しの判断も必要としますが、これらについてはこのブログにて、おいおい説明していきますので、ご了解ください。なお、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています。( 残念ながら全問正解しても景品や賞金はありませんので、どうかご容赦ください。)
次週のブログでは、粉飾報道があったさる上場企業の例で株価を判断してみます。最後まで見ていただきありがとうございました。 (投稿日 2024年2月5日 投稿者 岡 陽三郎)
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