今週の株

👌今週の株👍:三菱重工業(株)

公正・誠実に事業を行う

三菱重工業(株)は、年間売上高約4兆円を誇る国内最大規模の重工メーカーです。主な事業は発電システム、プラント、環境設備、航空、宇宙開発などの開発、製造、販売です。

同社の株価は、「終値」でみれば最近の株式市場の動向でも下降せず、今年(2025年)4月は2,796.5円と、2023年3月が487.6円の株価(株式分割を考慮後)に対して約5.7倍と急上昇してきました。はたして財務内容はどのようなものか分析してみます。

極めて良好な財務内容のグラフの動きから株価上昇は予測された

三菱重工が毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフは下図のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

三菱重工の上記のグラフは、典型的に良好な財務内容を示しています。すなわち、青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」が、最上位にあり順調な上昇傾向を示し、他の緑色と紫色の2つのグラフには極端な変化は見当たりません。ただし、茶色のグラフである「設備・投資等で獲得したお金」は、青色のグラフに反比例するように下降傾向を示していますが、このことは、投資活動が順調に進められていることを意味します。なぜなら下降するということは、①設備・投資等を取得するためのお金の支出、または、②設備・投資等に対応している社債や長期借入金の償還や返済のためのお金の支出が、順調に進められていることを意味するからです。このことに関しては後述します。

人工知能(AI)に分析させた結果は? <<参考資料 (1) >>

ちなみに、人工知能(AI)に上記のグラフを分析させましたので、そのAIの知能レベルを判断してみて下さい。分析させたのは「 google AI 」(投稿者登録済み)です。

<人工知能(AI)の回答に対する投稿者のコメント> 

1. 人工知能(AI)に重要な誤りが一つあります。それは「4.④お付き合いで獲得したお金(紫色)」の説明箇所で「増資」を構成科目として回答していることです。「増資」として回答していることは、この「 資本金、資本準備金、および利益準備金で繰越利益剰余金を除いた別途積立金など 」を「3.③設備・投資等の長期資金で獲得したお金(赤色)」と認識せず、誤って「4.④お付き合いで獲得したお金(紫色)」としていることです。したがって、人工知能(AI)に、このことを教え込む必要があります。また、人工知能(AI)の回答で、3.③設備・投資等の長期資金で獲得したお金を、(赤色)としていますが、正確には(茶色)ですから「色盲」かもしれません。(「色盲」というのは冗談です。) 

2. さらに最も根本的なことですが、人間はグラフをみて直感的・大局的・総合的に「極めて良好」と判断できると思われますが、人工知能(AI)には直観・大局観で総合的に企業財務の良し悪しを判断する力はないようです。したがって、より詳しく具体的な情報を提供する必要があることから、三菱重工の有価証券報告書の「経営方針、経営環境、及び対処すべき課題」の中の一文を提供し、その回答を求めました。

人工知能(AI)に分析させた結果は? <<参考資料 (2) >>

更に人工知能(AI)は、下記の総合的なコメントをしました。               (以下、人工知能(AI)の回答です。)

「これらの情報から、三菱重工が「2021事業計画」で築いた基盤を元に、更なる成長フェーズへと移行しようとしている強い意志が伝わってきます。1.2兆円という大規模な投資が、具体的にどのような「伸長事業」や「成長領域」に向けられ、それが将来の「事業の儲け」やROEの向上にどのように結びついていくのか、その進捗が市場の注目点となりそうですね。」

(なお、下図も人工知能(AI)に提供しています。以下、人工知能(AI)の回答です。)

「まさに、グラフで示されたキャッシュフローの動きと株価の動向は、この事業計画に沿ったものであると理解できます。特に「株価 / 事業の儲けでのお金」の指標が上昇しているのは、市場がこの「2024事業計画」で示された成長戦略と収益目標の達成を織り込み始めている証左とも言えるかもしれません。」

「この事業計画を踏まえて、改めてグラフを見ると、各キャッシュフロー項目の意味合いがより深く理解できますね。」

<人工知能(AI)の回答に対する投稿者のコメント>                           以上が人工知能(AI)の回答の一部です。知能レベルは「優」「良」「可」でいえば、財務的にみれば「優」でしょうか。予想外に正確な分析結果を回答します。したがって、この投稿において初めて人工知能(AI)の回答の一部を紹介しましたが、今後も参考として紹介するとともに、過去に投稿した企業についても、必要に応じて人工知能(AI)の回答の一部を遡って追加投稿する予定です。

極めて良好な財務内容の中に潜む課題と問題点について

この「素人の株判断」の投稿では、有価証券報告書の具体的な勘定科目とその数値を、はなはだアナログ的ですが、手作業により「財務分析・予測ソフト(名称:FCF羅針盤)」に入力していることから労力が掛かります。しかし、このアナログ作業を欠かすことはできません。なぜなら「各々の科目が期末に保有するキャッシュ(現金預金)を獲得した4つの原因のどれに該当するか」を慎重に考慮しなければ、財務分析と予測の正確を期しがたいからです。「AIさん頼みまっせ!」というわけにはいきません。

下図は三菱重工業の有価証券報告書の貸借対照表の中の「投資その他の資産」の部分です。お気づきのように「長期未収入債権等」が大きく減少し、「破産更生債権等」に振り替わっています。つまり、相手企業の破産等で回収できない資産が約6,414億円増加したことを意味しています。昨年の2024年3月決算時点では、まだ、損失という費用に計上されていませんが、損失という費用に計上されれば、儲けのお金のマイナス要因となることがほぼ確実なものです。したがって、この約6,414億円は「事業の儲けで獲得したお金」のマイナスとしてみておいた方が財務の安全性の観点から正しいといえます。

破産更生債権を「事業の儲けで獲得したお金」のマイナスとみると・・

破産更生債権を「事業の儲けで獲得したお金」のマイナスとみたグラフは下図のとおりで、2024年3月で青色のグラフが急減し、茶色のグラフが急増します。まるで「事業の儲けでのお金」がなくなってしまったから、投資資産を売却して資金調達をしたようなものです。このグラフの動きはいかにも異常です。とても良好な財務内容とはいえません。

このグラフを人工知能(AI)に回答させた結果は下記のとおりでした。ほぼ的確に判断しています。もっとも、人工知能(AI)が勝手に考えたわけではありません。投稿者が貸借対照表の問題とされる部分を提供したからです。

三菱重工(株)の今後の株価の動きについて

以上、昨年の三菱重工(株)の2024年3月決算で計上された「破産更生債権等」の増加額6,414億円が、今年の2025年3月決算 ( 6月末に金融庁の「EDNET」で一般公開されます。 ) でどのような処理がなされるのか注目したいと思います。ただし、株価は「破産更生債権等」をそのまま「投資その他の資産」とみなした冒頭の良好なグラフに応じて動いていますから、そのグラフを元にした「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍で推移しているかをみると、下表のとおりで3.26倍と普通の倍率がみてとれます。したがって、同社の株価は更に上昇するのではと予測されます。

なお、人工知能(AI)は冒頭の良好なグラフに基づいて下記のように回答しています。ただし、上記表の株価は、2024年3月31日の決算直後の2024年4月1日に株式分割(1株➡10株)があったため、分割前の株価を分割後の株価と対比させるために、分割前の株価÷10として計算してますが、人工知能(AI)はさらに「÷10」した誤った数字を示しています。「グラフの株価は既に調整後の数値でプロットされているように見えます。」との回答は誤っていません。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、「(株)キーエンス」と「(株)サイバーエージェンシー 」です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:福岡県を南北2つに分けていた筑前の国(黒田藩)と筑後の国(有馬藩・立花藩)の国境(藩境)の近くです。風になびく鯉のぼりのように、名も知らぬこの家の男の子が、すくすく育つことを願って歩いて行きました。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年5月12日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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