世界に尽くせ、タケダ

私の姉の話です。
知人「奥さんはいますか ? 」
おっさん「いないよ。」
知人「いないんですかぁ? 」
おっさん「うちの家は狭い、奥はないが『うちのやつ』はいるよ。」
知人 ・・・? くだらないことを言わないでよ ! (との思いがした)
世の中には、このような「とぼけたおっさん」もいますが、このおっさんは、奥さんに帳面はつけさせる、集金には回らせる、でも、給与は払わないという悪徳経営者かもしれません。
パナソニックの創業者である松下幸之助、京セラの創業者である稲盛和夫、ともにあれだけの大企業に成長させた裏には、極めて優れた財務・経理の人材がいたからといわれています。例えば、財務・経理のスタッフは、家庭でいうところの奥さんですね。奥さんは、派手な営業で華やかな表舞台にいる人ではありませんが、財務・経理面から経営陣の進むべき方向性を明らかにするからこそ、企業の成長もあると思います。
さて、このブロクもその奥さんの力に頼っています。つまり、その企業の正確な有価証券報告書を作成し公開して頂くからこそ、財務分析もできるという次第です。今週報告する武田薬品工業(株)さんの公開されている直近の決算時期は2023年3月ですが、[公開は3ケ月遅れの6月末日、今年2024年3月決算はまだ公開されてません] はたして、この公開時点で1年後に株価が上がるか、下がるか?、判断できるでしょうか。いわば過去にタイムスリップして、昨年6月末日過ぎに将来の株価を予測してください、ということです。

いかがでしたでしょうか。今年(令和6年)の1月末日における株価を「月間相場表(日本取引所グループ)」で調べた結果は、月の最高株価と最低株価の単純平均ですが、7.4%アップでした。

上の画像に「笑い顔」と「泣き顔」を同時に表示していますが、その理由について説明しますと、株価は確かに上がっていますが、2022年に「運転資金でのお金」が急減し、「設備・投資等でのお金」が急増しています。また、2024年の予測では「お付き合いでのお」が減少傾向を示していて、何だかスッキリしないグラフになっています。したがって、株価は確かに上がっているので「笑い顔」ですが、今年の6月の公開の有価証券報告書(2024年3月決算)の内容を確認したい、という意味であえて「泣き顔」をつけてみました。
というのも、下記の2020年、2021年の有価証券報告書の損益計算書の「特別利益」「特別損失」の科目をみると「事業構造再編費用」などの科目が計上されています。つまり、2023年までは大きな事業再編が続いていると思われます。その結果スツキリしないグラフになっています。なお、緑のグラフ線、茶色のグラフ線、紫色のグラフ線の上昇・下降傾向の原因は、具体的な科目の増加・減少によるものですが、詳しい説明は専門的ですので省略させていただきます。ただし、この科目の増加・減少が財務的に問題があるというものではありません。やはり優秀な財務内容です。

以上、多少の留意すべき事項を述べましたが、この武田薬品工業(株)さんは、昨年の夏に、私がキャッシュ(現金・預金)を獲得する4つの原因の動きと、株価の関連性を調べるなかで、「この条件設定」では「100%の確率」で将来株価は上がるな ! と抽出された企業の一つでした。
「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については、下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています。
今週の「株価あてクイズ」に追加した企業は、「花王株式会社」と「横浜ゴム株式会社」です。なお、全問正解されても、賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。
来週のブロクは、キャッシュ獲得の4つの原因による「今週と同じ設定条件」で100%の確率で株価が上がった企業をご紹介します。最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2024年3月11日(月曜日) 投稿者 岡 陽三郎 ]
![素人の株判断 [株価の上がり下がりの判断(株価予測)を可能とする情報を提供]](https://v-mind2.com/wp-content/uploads/2024/01/header1.png)