今週の株

👌今週の株👍:(株)ファーストリテイリング

今 か ら が 成 長 期 だ

株式会社ファーストリテイリングは、昭和24年 ( 1949年 )、現在の代表取締役会長兼社長である 柳井 正 氏の 実父 柳井 等 氏が、山口県宇部市で「メンズショップ小郡商事」を開業し、14年後の昭和38年(1963年)に会社組織の「小郡商事株式会社」を設立、その21年後の昭和59年(1984年)に広島県広島市で「ユニクロ袋町店」を出店し、カジュアルウエア販売店としての第一歩を踏み出しました。

同社の経営理念は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」とのことです。なお、代表取締役会長兼社長の 柳井 正 氏は「 今からが成長期だ 」、「 10回新しいことを始めれば9回は失敗する 」、「 人生でいちばん悔いが残るのは、挑戦しないことだ、一度成功しても、挑戦を続ける。」と発言されているそうです。

同社の株価(終値)は、さすがに最近の株式市場の動向で下降しましたが、一本調子で上昇してきました。はたして財務内容はどのようなものでしょうか。

株価上昇は当然か、財務内容は極めて良好

ファーストリテイリングが毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフは下図のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」は、一本調子で伸びてます。他の3つのグラフは、はるか下位にあり極めて良好な財務分析のグラフを示しています。これでは株価が上昇するのは当然です。

青色のグラフが一本調子で伸びていることについて

青色のグラフが一本調子で伸びていることから、その「事業の儲けでのお金」を下の表のA、B、Cの3区分でみてみます。

A・・2024年8月決算期までの1年間の事業活動で獲得した「当期純利益」は約970億円の増加です。

B・・賞与引当金などの「引当金」は、すでに費用として計上されていて、上記のAの「当期純利益」がその費用計上分少なく計算されています。しかし、この「引当金」は費用の見込み計上金額であって、お金はまだ社外に流出していません。それとまったく逆なのが「前払費用」などです。つまり、そのお金はすでに社外に支出していますが、費用計上されていないので「当期利益」がそのその費用計上分多く計上されています。したがって、この差引計算で「当期純利益」を補完計算した結果は、約マイナスの265億円です。

C・・前期以前の過去の事業活動で獲得し、配当金などで社外に支出した残りのお金の増加は約1,360億円です。

以上A,B,Cの計算の結果として、2024年8月決算では、「事業の儲けで獲得したお金」」は2,704億円の増加となっています。したがって、青色のグラフは一本調子の伸びを示しています。

緑色のグラフが下位に位置し、大きな変化がないことについて

「事業の儲けで獲得したお金」が潤沢にあれば、つまり、青色のグラフが上位に位置していれば、「運転資金」に困って短期借入金などで資金を調達する必要はありません。したがって、緑色のグラフは低位に位置して大きな変化は示しません。

茶色のグラフが下位に位置し、大きな変化がないことについて

「事業の儲けで獲得したお金」が潤沢にあれば、その儲けのお金で「設備や投資のためのお金」を確保でき、あえて社債を増加発行したりする必要はありません。したがって、茶色のグラフは低位に位置して大きな変化は示しません。

なお、上記の3区分表でみると、2022年月決算から2023年8月決算にかけて、投資などが約2,462億円と大きく増加しているにもかかわらず、社債などは約1,312億円減少しているということです。つまり、投資その他の資産の取得資金は、社債などの資金調達にまったく頼っていないということが分かります。下図は有価証券報告書の貸借対照表です。

紫色のグラフが下位に位置し、大きな変化がないことについて

「事業の儲けで獲得したお金」が潤沢にあれば、その儲けのお金で「子会社などの関係会社への資金援助」や「法人税・消費税の支払」を確保でき、あえて関係会社からの資金を吸い上げたり、法人税等の納付を引き延ばす必要はありません。したがって、これら関係会社や国・地方団体などとの「お付き合いで獲得したお金」である紫色のグラフは低位に位置し大きな変化はありません。

なお、上記の表②の「預り金・・」については、2022年月決算から2023年8月決算にかけて約641億円増加していますが、有価証券報告書の貸借対照表注記のとおり関係会社からの預り金であって、関係会社株式への大きな投資活動に関係した動きと思われます。

(株)ファーストリテイリングの今後の株価の動きについて

以上、ファーストリテイリングの財務内容からは、「事業の儲けで獲得したお金」、つまり、自己資金でもって、関係会社株式の取得などの積極的投資活動を行い、さらなる成長を目指しているという戦略が見てとれます。その戦略の中で関係会社からの「預り金」も2024年8月決算ではさらに増加しています。したがって、投資活動の成否(株価の動向)を判断する際には、この預り金を含めた関係会社の動向に留意したいと思います。

そこで「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍で推移しているかをみると、10倍を超えてかなり高い数値、すなわち割高感があります。(下記の表の株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。2024年8月の終値は33,480円でした。)  2024年8月決算以降も株価は一本調子で伸び、2024年12月の終値は53,820円で、その後は下落し2025年4月の終値は46,980円でした。いかに良好な財務内容の企業の株価といえ、株式市場などの動向に左右されることから、今は「様子見」の時と判断します。ただ財務的には「事業の儲けでのお金」の2025年8月の予測値4,158円の約10倍の40,000円に近づけば買い時かなと判断しています。

なお同社の2023年8月決算に基づく分析グラフについては、昨年6月10日投稿の「株価当てクイズ」 No39でご紹介していました。このクイズでは株価は上がると判断した方が正解でした。後出しジャンケン的な話ですが、投稿した昨年6月10日以降に株式を購入していたならば、かなりの収益があったのではないでしょうか。

2024年6月10日投稿 「株価当てクイズ・・39」

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、「(株)アドバンテスト」と「小田急鉄道(株) 」です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:筑前の国(福岡県)のかって炭鉱で栄えた「田川伊田駅」(平成筑豊鉄道)から「行橋駅」の途中の山間に「赤駅」(福岡県田川郡赤村)があり、その誰もいない(もちろん私はいます。)駅前にツツジが咲いていました。「赤駅」の先の「源じいの森駅」(6月上旬にはホタルが飛び交うそうです。)のホーム前にもツツジは咲いてました。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年5月5日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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