今週の株

👌今週の株👍:太陽誘電(株)

おもしろ科学で より大きく より社会的に

太陽誘電(株)は、研究者であった 佐藤 彦八 氏が1950年(昭和25年)に設立した会社で、スマートフォン、自動車、パソコン、医療機器などに使われる電子部品(積層セラミックコンデンサ MLCC)の製造メーカーです。

下図のグラフは、太陽誘電(株)が毎期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフですが、青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」の下降とともに歩調をあわせるように株価も下落しています。なお、株価は終値でなく、有価証券報告書に記載の各決算前の1年間の最高株価と最低株価の単純な平均値です。

茶色のグラフ「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」が、2024年3月は前年の2023年3月に比べて急増しているのに、2025年の予測では急減していますが、その理由についても報告します。

株価は青色のグラフ「事業の儲けで獲得したお金」の動きに従う

下図は2024年3月決算期の有価証券報告書で示されている損益計算書です。一目瞭然で売上、利益ともに前期に比較して減少しています。株価は財務内容以外の要因によっても変動するとはいえ、やはり、財務内容の状態で判断するのが最も妥当だということを裏付けています。

2021年度を初年度とする「中期経営計画2025」

太陽誘電(株)の有価証券報告書には、中期経営計画2025について下記の説明があります。

当社グループは、中期経営計画2025に掲げた目標の実現に向けて自動車、情報インフラ・産業機器を中心とした注力すべき市場の売上比率を50%とすることを目指しています。さらに、ハイエンド商品、高信頼性商品を中心とした高付加価値な電子部品を創出し、主力事業の積層セラミックコンデンサのさらなる成長に加え、インダクタと通信デバイスを強化してコア事業として確立していきます。また、需要拡大に対応するための継続的な能力増強に加え、環境対策やIT整備に向けた積極的な取り組みを実施し、5年間で3,000億円規模の設備投資を計画しています。

この3,000億円規模の設備投資の一つが、「関係会社長期貸付金」の増加です。また、その資金調達が、社債の発行や長期借入と判断されます。

茶色のグラフ「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」が、2024年3月は前年の2023年3月に比べて急増ているのは、この社債や長期借入金の増加が主な原因です。・・A  また、2025年の予測で急減しているのは「関係会社長期貸付金」等が2025年も続くと予測されるのに対して、社債や長期借入金は増加しないとの予測によっているためです。・・B  すなわち、財務予測においては、外部からの安易な資金調達はないとして予測の安全性を考慮しているためです。

太陽誘電(株)の株価は、今後上がる? 下がる?

2024年3月末から5ケ月後の2024年8月末までの株価の動き(終値)は下記のとおりでしたが、株の素人、つまり、その企業の財務内容から決算の1年後、2年後を長期的に判断する立場からは、今年の決算時点での「株価」÷「事業のもうけで獲得したお金」は、3,918÷784=4.997倍でほぼ5倍であることから、今後上昇を予想するのは困難かなと思われます。ちなみに、2022年3月は7.04倍であったことから、その時点で「株価は天井でないか」との判断であれば、その後の株価下落に対応できたのではと思います。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、日東電工(株)と、大塚ホールディングス(株)です。
なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」の写真は、筑前の国(福岡県)の英彦山(ひこさん)の麓から、遠い昔に炭鉱で栄えた町の田川まで行く途中の「お地蔵さん」です。赤いおべべ(?)が印象的でした。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2024年10月7日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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