今週の株

👌今週の株👍:(株)フジクラ

株価が急上昇している(株)フジクラ

株式会社フジクラは、光ファイバーや電線、ワイヤーハーネスなどを製造する非鉄金属メーカーです。創業者は 藤倉 善八 ( ふじくら ぜんぱち 天保14年~明治34年 )氏で、農業・精米業に見切りをつけて、明治8年33歳の時に栃木県から上京したましたが苦闘の連続で、妻が内職していた女性の髪飾りの「根掛け」の事業からようやく展望が開け、今日の事業に関係する電線事業に進むことが可能となったそうです。

(株)フジクラの株価は下図のように急騰しています。その原因はAIや光通信分野における事業展開が好調であるとのですが、私らのように業界や株式市場の動向に疎い素人としては、同社の財務内容から判断するしかないようです。

株価の急騰は当然の動き、青色のグラフが急上昇

(株)フジクラが毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分し分析したグラフは下記のとおりでした。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」が急上昇している状況を、もう少し詳しくみたのが下記の表です。朱色の枠で囲った当期純利益が大きく伸びています。したがって、この「事業の儲けで獲得したお金」が急上昇してますから、株価も急騰するはずだ、といっても過言ではありません。

緑色のグラフも上昇しているが、財務的に問題はないのか?

緑色のグラフである「運転資金で獲得したお金」もマイナスからプラスへ向かって上昇していますので、その原因を調べると、下図の赤い矢印の(買掛金などの営業負債)から(売掛金などの営業資産)を差引いた数字のマイナス残が毎期減少しています。「買掛金-売掛金=マイナスの差額」という状態では、買掛金が多くなれば差額のマイナスは縮小します。また、売掛金が少なくなれば差額のマイナスは縮小します。そこで財務的な問題がある例では、無理やり売上を上げるため売掛金を増加させる場合があります。これが古典的な粉飾決算の場合で、この結果は売掛金の回収期間が月の平均売上高の何か月分となっているかをみることによって判明します。すなわち、売掛金の回収期間が大幅に長くなり、通常2ケ月前後の回収期間が6ケ月の半年となっている例もあります。

ややこしい説明をしましたが、(株)フジクラの売掛金の回収状況を、下図の朱色の枠で確認すると、2.36ケ月➡1.99ケ月➡1.94ケ月と毎期の回収期間が短くなつています。良くなっています。したがって、財務的には良好と判断されます。また、「商品・製品」や「仕掛品」などの在庫は、月の平均売上に対して0.70ケ月から0.82ケ月ですから、製造すればすぐ売れるという状況といえます。財務的には問題ありません。

茶色のグラフは急降下しているが、財務的に問題はないのか?

まったく問題はありません。すなわち、茶色のグラフが2023年3月から2024年3月に急降下しているのは、「長期借入金」や「社債」という設備や投資などに必要とする長期の資金の残高が減少しているためです。別の表現をすれば、青色のグラフである「事業の儲けで獲得したお金」が順調に増加しているため、その「長期借入金」や「社債」を順調に返済し償還することができていると解釈されます。

(株)フジクラの今後の株価の動きについて

では、(株)フジクラの株価は、今後どのような動きを示していくでしょうか。まず、「株価」が「事業の儲けで獲得したお金」の何倍かをみると、2024年3月決算期では6.39倍で、前年の2023年の4.67倍よりアップしています。アップということは割安感なくなったたとも言えますから、株を購入するとすれば、2023年3月の決算内容が明らかになって購入すべきでした。つまり、2023年3月は前年2022年3月の7.61倍に比較して2.94倍ダウンした4.67倍であつたからです。しかし、2024年3月決算以降は冒頭の株価の動きの表の通り急騰し、「事業の儲けで獲得したお金」の2025年の予測値298円の21.倍以上になっています。したがって、株価はバブル状態と思われますので、業界や株式市場に不案内な私らのような素人は、機関投資家やプロの投資家の方々が、いつ売り抜けし株価暴落となるか分かりませんので、手を出すべき銘柄でないと思います。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、コニカミノルタ(株)、(株)ニチレイです。なお、正解しても賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:筑前の国(福岡県)の福岡市にも雪が少し降りましたので、事務所までのテクテク歩く途中の小さな橋の小さな花を撮りました。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年2月10日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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