今週の株

👌今週の株👍:(株)セブン&アイ・ホールデイングス

明日にいいこと。つなげる、つづける。

(株)セブン&アイ・ホールデイングスの創業者である 伊藤 雅俊 は、伝説的な経営者だと思います。戦後の東京・千住で、わずか2坪の店からのスタートです。いったいどのような信念を持たれていたのでしょうか ? それは「お客様あっての商売」であり「信頼される、誠実な企業となれ」とのことで、それは現在の社是にも引き継がれています。

「お客様あっての商売」と言っても「言う易く行うは難し」で、「そもそも、そんなこと考えたこともない」というのが実際のようです。私自身、東京で税金取りの役人(国税職員)時代、この 伊藤 雅俊 氏 の「お客様あつての商売」の言葉に新鮮な驚きを感じたことがあります。それ以来「なんで人から嫌がられるこんな税金取りの仕事しなければならないんだ」との思いから、偉そうに言えば「まじめに納税している人のために、脱税者をとっ捕まえよう」という気持ちになったことがあります。確かにお客様のお困り事や悩み事、あるいはご希望に応えるからこそ、お客様はお金を下さるので「俺のために商品を買え、金を払え ! 」とは言わないまでも「他人はどうあれ、俺が儲ければ、それでよい」との我欲ばかりに生きているのが私らなのかも知れません。

また「信頼され、誠実であれ」も極めて困難なことだと思います。誰かが「信頼すれば(ほめれば)ブタでも木に登る」と冗談を言いましたが、確かに信頼されれば、人はそれに応えるようです。江戸時代の越後の良寛和尚は、道楽息子に悩んでいた村人から、道楽を止めるように説教してくれと頼まれたのですが、説教一つするでなく無言で数日一緒に暮らしたところ、とうとう道楽息子が道楽を止めたという話があります。これも「道楽息子を信頼した」結果だと思いますが、私のような妻子から信頼もされてない者が、おこがましくも「信頼される」という(株)セブン&アイ・ホールデイングスさんの社是を紹介しました。申し訳ありません。

では、(株)セブン&アイ・ホールデイングスさんの財務をグラフで見てみます。このグラフは各期末に獲得しているキャッシュを、その獲得の4つの原因 ( 1株あたり ) に区分したものです。直近の公開されている有価証券報告書は2023年2月です。(今年の2024年2月決算は3ケ月遅れの5月に公開されます。) なお、株価は、有価証券報告書で報告される毎年の最高株価と最低株価を単純に平均したものです。

株価は今後上昇するでしょうか ? 、下落するでしょうか ?  答えはすでに先週の「株価当てクイズ」で紹介しているところですが、財務的には2021年から2022年にかけて、緑色のグラフの「運転資金でのお金」が急減し、茶色のグラフである「設備・投資でのお金」が急増しているのが気になります。したがって、この1年前の2023年(令和5年)2月のグラフから、さらに1年前の2022年(令和4年)2月にタイムスリップしてグラフを見てみます。

さらに2022年(令和4年)2月にタイムスリップして見たグラフ

「運転資金でのお金」の「A」が突出し、「設備・投資等でのお金」の「B」が谷底にあります。ついでに株価は2021年までは下落しています。いかにも財務的に問題がありそうです。そこで「A}と「B」の原因を2021年2月の有価証券報告書で確認してみますと、私たちが「運転資金でのお金」として計算している「短期借入金」が4,820億円発生していますす。

では、その資金はどこへ行ったのだろう ? と調べてみますと、私たちが「設備・投資等でのお金」として計算している「関係会社株式」が、約7,722億円増加していまから、この資金の一部になっているようです。

さらに、関係会社株式が7,722億円も増えている原因を有価証券報告書でみますと、Speedway(スピードウエイ:米国のガソリンスタンド併設型コンビニエンスストア)の取得のための調達資金の一部であることが分かりました。つまり、米国進出の戦略の一環であったのです。

米国進出の戦略の一環としてのグラフの動き

これらの情報は、株式投資のプロの方々には、先刻お見通しのことで、それが原因で2021年(令和3年)2月まで株価が下落していたのかも知れません。しかし、私ら株の素人にとっては絶好のチャンスであったと思います。なぜならこの2021年2月決算(公表はその年の5月です)では、グラフが異常な動きを示してても、それは米国進出の戦略の一環であり、財務的な問題とはまったく違うことから、株価は反転上昇するだろうと判断できたからです。

なお、私たちが「運転資金でのお金」として計算する「短期借入金」のような1年以内に返済しなければならない短期の借入で、設備や投資等の資金調達にすることは、危ない会社は別として、この(株)セブン&アイ・ホールデイングスさんでは絶対にありえないことです。したがって、翌年の2022年2月の決算期を見てみますと、まさに「長期借入金」に振り替わっています。

この「短期借入金」➡「長期借入金」への変化は、グラフでみれば「C」「E」の動きとなりますから、グラフの動きが急激であったとしても、財務的には問題なしと判断されます。

以上、長々と2021年(令和3年)のグラフの動きについて説明しましたが、冒頭のグラフに戻って(前年2023年2月決算期の財務に戻って)1年後の今年の株価は、上がっているのか ? 、それとも下がっているのか ? 残念ながら下がっていましたが、他の要因は抜きにして「財務的にみるかぎり」では反転上昇すると判断されます。しかし、今年5月末に金融庁から「EDINET」で公表される2024年2月の有価証券報告書の内容を待ちたいと思います。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸いです。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週に追加した企業は、「日本ハム株式会社」と「株式会社日立製作所」です。
なお、全問正解されても、賞金や景品はありませんので、どうかご容赦ください。

「九州テクテク歩き」の写真は、筑前の国 福岡県 田川郡 この峠も木の名も知りませんが、見事に赤い花を咲かせてました。かって多くの人々が、その当時繁栄していた炭坑で働くために、この花を見ながら峠を越えて行ったのだなと思いました。

来週は、今週に「株価当てクイズ」で提供した「株式会社日立製作所」について報告します。
最後まで見ていただきありがとうございました。

[ 投稿日 2024年4月22日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎 ]

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