今週の株

👌今週の株👍:住友化学(株)

化学の領域から次の地球を支える    

住友化学株式会社は、住友グループの大手総合化学メーカーであり、国内化学メーカーとしては三菱ケミカルグループに次いで第2位。主要子会社には住友ファーマ等があります。

同社の株価は下図のとおり2025年3月決算前一年間の平均値383円から上昇していますが、今後の動向が不明確です。2025年3月決算内容から判断してみます。

業績回復を示した2025年3月の決算内容

住友化学が毎決算期末に保有する現金・預金(キャッシュ)を、その獲得した4つの手段である①「事業の儲けで獲得したお金」、②「運転資金で獲得したお金」、③「設備・投資等の長期資金で獲得したお金」、④「お付き合いで獲得したお金」で区分したグラフは下図のとおりです。( なお、株価は「終値」でなく、有価証券報告書に記載されている各決算前の1年間の「最高株価と最低株価の単純な平均値」です。)

このグラフは、青色の「事業の儲けでのお金」が上昇し、緑色の「運転資金でのお金」が急減少しています。つまり、2025年決算で業績が回復し、前期2024年に業績悪化のために調達した「運転資金でのお金」を返済したと考えられます。

2025年3月決算は売上、利益とも大幅増加

有価証券報告書の2期比較の損益計算書のとおり、売上も各種の利益も大幅に増加しています。

業績回復したからこそできる引当金(将来の費用)の増加計上

2025年3月決算期では、最終的な利益である当期純利益が約154億円増加していますが、将来の費用発生を見越して各種の引当金を計上しています。つまり、その見込み計上分だけ当期純利益は減少しています。この引当金の増加計上(流動・固定含めて275億円の増加)がなかったとしたら、当期純利益はもっと増加していました。引当金は現金の支出を伴わない費用計上ですから「事業の儲けでのお金」の構成要素となり、青色のグラフが上昇している原因の一つです。

業績回復したからこそできる短期借入金等の返済

グラフの動きの主な原因をしめしたのが下図です。

緑のグラフ「運転資金でのお金」が急落している。つまり、「運転資金でのお金」の構成要素である短期借入金などを返済すれば、お金が社外に出てきますからマイナスへ向けて下降することとなります。これができるのも業績が回復して「事業の儲けでのお金」があるからです。

2025年3月決算では、短期借入金で約239億円、コマーシャルペーパー(短期の手形での資金調達のようなもの)で370億円返済しています。そして、売掛金の回収期間も短くなり、業績の回復で在庫がはけて、在庫割合も少なくなっています。

住友化学株式会社の今後の株価の動きについて

以上、住友化学(株)の業績は回復基調にあります。また、「株価」が「事業の儲けでのお金」の何倍で推移しているかをみると8.04倍 ➡7.99倍 ➡5.65倍と徐々に割安傾向になっています。したがって、財務的な見方では、株価は上昇すると判断されます。

人工知能(AI)の分析については、様々な上場企業を対象にしてきましたが、まだまだだなぁ、つまり「財務の専門知識をもった優秀な新入社員の『ありきたり』の回答に過ぎず、深堀できてないなあ」との思いが否めません。したがって、人工知能(AI)に分析させる質問の仕方や資料提供について検討していますので、しばらくの間は割愛しております。

「事業の儲けでのお金」「運転資金でのお金」「設備・投資等でのお金」「お付き合いでのお金」については下記のユーチューブで簡単な説明動画が見れます。ご参考にしていただければ幸甚です。
上場会社の財務分析手法 キャッシュフローの4つの原因分析とは? (youtube.com)

このブログでは別に「😊 今週の「株価当てクイズ」😢」を作っています
今週の追加した企業は、 明治ホールディングス株式会社です。正解しても景品も賞金もありません。ご容赦ください。

今週の「九州テクテク歩き」:筑前の国(福岡県)の福岡市を博多湾に向かって流れる御笠川に沿って小さな公園がありました。休んでいたら猫が小鳥を狙っていました。しかし、猫は残念、小鳥はよかった!でした。

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最後まで見ていただきありがとうございました。
[ 投稿日 2025年12月22日(月曜日)  投稿者  岡 陽三郎

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